遥拝略詞

ようはいりゃくし

13

稲荷山の大神を遥拝する

山城国稲荷山の底津石根に大宮柱太敷き立てやましろのくにいなりやまのそこついはねにおほみやはしらふとしきたてて

鎮まり坐す稲荷大神の御前を慎み敬ひしづまりましますいなりのおほかみのみまへをつつしみうやまひ

遥かに拝み奉らくはるかにおがみまつらく

家にも身にも枉事有らせずいへにもみにもまがことあらせず

夜の守り日の守りに守り賜ひてよのまもりひのまもりにまもりたまひて

子孫の八十連属、弥次々に至るまでうみのこのやそつづきいやつぎつぎにいたるまで

五十橿八桑枝の如く立ち栄えしめ賜ひいかしやくはえのごとくたちさかえしめたまひ

守り幸へ賜へと恐み恐み白すまもりさきはへたまへとかしこみかしこみまをす

現代語訳稲荷山の大神を遥拝する

山城国やましろのくに稲荷山いなりやま、その深いふかい岩盤がんばん太いふとい宮柱みやばしら立てたててお鎮まりしずまりになる稲荷大神いなりのおおかみ御前みまえを、慎みつつしみ敬いうやまい遠くとおくから拝みおがみ申し上げもうしあげます。

注記

この本文は稲荷大神を対象とする歴史的な遥拝略詞です。あらゆる神社を遥拝するための共通文、または伏見稲荷大社の現行公式文とは扱いません。

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