遥拝略詞

ようはいりゃくし

13

稲荷山の大神を遥拝する

山城国稲荷山やましろのくにいなりやまの底津石根そこついはねに大宮柱太敷おほみやはしらふとしき立たてて

鎮しづまり坐まします稲荷大神いなりのおほかみの御前みまへを慎つつしみ敬うやまひ

遥はるかに拝おがみ奉まつらく

家いへにも身みにも枉事有まがことあらせず

夜よの守まもり日ひの守まもりに守まもり賜たまひて

子孫うみのこの八十連属やそつづきい、弥次々やつぎつぎに至いたるまで

五十橿八桑枝いかしやくはえの如ごとく立たち栄さかえしめ賜たまひ

守まもり幸さきはへ賜たまへと恐かしこみ恐かしこみ白まをす

現代語訳稲荷山の大神を遥拝する

山城国やましろのくにの稲荷山いなりやま、その地ちの深いふかい岩盤がんばんに太いふとい宮柱みやばしらを立てたててお鎮まりしずまりになる稲荷大神いなりのおおかみの御前みまえを、慎みつつしみ敬いうやまい、遠くとおくから拝みおがみ申し上げもうしあげます。

注記

この本文は稲荷大神を対象とする歴史的な遥拝略詞です。あらゆる神社を遥拝するための共通文、または伏見稲荷大社の現行公式文とは扱いません。

冒頭

稲荷山の大神を遥拝する1 / 3

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遥拝略詞

遥拝略詞について

概要

遠く離れた場所から稲荷山の稲荷大神を拝し、家と身の守り、子孫の繁栄を願う短い遥拝の詞です。

構成
3節
本文量
117字
注記
3件

この祝詞で願うこと

  • 離れた場所から稲荷大神を拝礼すること
  • 家と身の守りを願うこと
  • 子孫が長く栄えることを願うこと

神々・対象

稲荷大神
遠隔地から拝礼し、家・身・子孫の守護を願う神

由来と位置づけ

近代の祝詞集に残る、山城国稲荷山を対象とした歴史的な遥拝略詞です。あらゆる神社に共通する遥拝詞や、伏見稲荷大社の現行公式文として扱うものではありません。

本文の流れ

全3節で、「稲荷山の大神を遥拝する」から「子孫の繁栄と結び」までをたどります。

読む前に知っておきたいこと

  • 冒頭で稲荷山の鎮座地を具体的に述べ、離れた場所から御前を拝します。

  • 後半は家と身の安全から、子孫が枝葉のように連なる繁栄へ願いを広げます。

  • 伝承によって異なる語形があるため、一つの本文のまとまりとして読みます。

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