六根清浄大祓

ろっこんしょうじょうのおおはらえ

17

天照皇大神の宣

天照皇大神あまてらしますすめおほかみのの宣たまはく

人ひとは則すなはち天下あめがしたの神物みたまものなり

須すべからく静謐しづめしづまることを掌つかさどるべし

心こころは則すなはち神明かみとかみとの本主もとのあるじたり

心神わがたましひを傷いたましむること莫なかれ

是この故ゆゑに目めに諸もろもろの不浄ふじょうを見みて

心こころに諸もろもろの不浄ふじょうを見みず

耳みみに諸もろもろの不浄ふじょうを聞ききて

心こころに諸もろもろの不浄ふじょうを聞きかず

鼻はなに諸もろもろの不浄ふじょうを嗅かぎて

心こころに諸もろもろの不浄ふじょうを嗅かがず

口くちに諸もろもろの不浄ふじょうを言いひて

心こころに諸もろもろの不浄ふじょうを言いはず

身みに諸もろもろの不浄ふじょうを触ふれて

心こころに諸もろもろの不浄ふじょうを触ふれず

意こころに諸もろもろの不浄ふじょうを意おもひて

心こころに諸もろもろの不浄ふじょうを意おもはず

此この時ときに清きよく潔いさぎよき偈ことあり

諸法もろもろののりは影像かげとかたちの如ごとし

清浄なればきよくいさぎよければ仮にもかりにも穢るるけがるること無しなし

説ことを取とらば得うべからず

皆花みなはなよりぞ木実このみとは生なる

我わが身みは則すなはち六根清浄ろっこんしょうじょうなり

六根清浄ろっこんしょうじょうなるが故ゆゑに五臓ごぞうの神君安寧しんくんあんねいなり

五臓ごぞうの神君安寧しんくんあんねいなるが故ゆゑに天地てんちの神かみと同根どうこんなり

天地てんちの神かみと同根どうこんなるが故ゆゑに万物ばんぶつの霊れいと同体どうたいなり

万物ばんぶつの霊れいと同体どうたいなるが故ゆゑに

為なす所ところの願ねがひとして成就じょうじゅせずといふこと無なし

無上霊宝むじょうれいほ 神道加持うしんとうかじ

現代語訳天照皇大神の宣

天照皇大神あまてらしますすめおおかみは、人ひとはこの天下てんかにある神聖しんせいな存在そんざいであり、静けさしずけさを保つたもつことをつかさどるべきだと宣のべます。心こころは神明しんめいの根本こんぽんの主ぬしであるから、自らみずからの魂たましいを傷つけきずつけてはならない、と説きときます。

注記

「神物」「神明の本主」には複数の解釈があります。本ページでは人を特定の神の分霊であるとは断定しません。

冒頭

天照皇大神の宣1 / 7

六根清浄大祓

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六根清浄大祓

六根清浄大祓について

概要

目・耳・鼻・口・身・意の六根を通じて外界に触れても、不浄を心に滞らせず、天地万物とともに清らかであることを説く近世伝来の祓です。

構成
7節
本文量
342字
注記
3件

この祝詞で願うこと

  • 六根を通じて心の清浄を保つこと
  • 知覚した不浄を心と同一にしないこと
  • 天地万物との清浄なつながりを唱えること

神々・対象

天照皇大神
六根清浄の教えを宣べる神として冒頭に置かれる対象

由来と位置づけ

近世資料に伝わる、神道・仏教・道教的な語彙が重なる祓です。天照皇大神の宣から六根、清浄の偈、天地万物、願いの結びへ進みます。

本文の流れ

全7節で、「天照皇大神の宣」から「願いと結び」までをたどります。

読む前に知っておきたいこと

  • 外界を知覚しないことではなく、知覚したものを心に滞らせない構造です。

  • 「意」は六根の一つである心の働きを指します。

  • 「五臓の神君」など道教・神仏習合的な身体観を含み、現代医学の説明ではありません。

六根清浄大祓

目次

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