文道の大神
掛巻も畏き天満宮菅原大神の広前に、清まり浄まりて、慎み敬ひ畏み畏みも白さく
天皇を輔佐奉り、天下の大政を所聞食し、国家を治め万民を撫育し給ひ
忠誠は日月と並び、仁慈は天地と斉しく、文道の大神に坐す
学びと文筆の広がり
高き御功績は菅原の中津国より海隔る異国々までも、鳥の跡久しく止まり、正木の葛永久に伝はり
貴も賤も老も若も恩頼を蒙り、読書筆跡の業を為し、世を渡り家を治む
供えと学びの願い
尊み奉り、由貴の御酒・御饌・宇豆の御幣を捧げ、請ひ祈り白す事の由を平けく安けく所聞食して
皇御孫命の大御世を堅磐に常磐に斎ひ奉り、四方の国の青人草等に種々の福を幸へ給ひ
家内の諸人・親族に災難無く、文筆学術を成就し、夜の守り日の守りに守幸へ給へと畏み畏みも白す
現代語訳文道の大神
意訳を含みます
畏れ多い菅原大神の御前に、身を清め、謹んで申し上げます。この祝詞は、朝廷を支え、国を治めて人々を慈しんだ働きと、忠誠と仁慈を称え、菅原大神を文道の大神として仰ぎます。
注記
菅原道真の生涯を述べる近代の祝詞です。歴史上の官職・政治的評価を網羅する伝記ではなく、この詞章が示す称え方として訳しています。
意訳を含みます
その功績と文の道は、海を隔てた国々にまで長く伝わり、身分や年齢を問わず多くの人が恩恵を受け、読み書きを身につけて暮らしと家を整えてきたと称えます。
注記
「鳥の跡」は文字・書の道を指す古い比喩として受けました。「異国々」への広がりは祝詞の称揚表現であり、具体的な伝播範囲を断定しません。
意訳を含みます
清らかな御酒、御饌、幣帛を供え、この願いを穏やかにお聞き届けください。御代と国々の人々に幸いをもたらし、家族や親族に災いがなく、文筆と学びが成就するよう、夜も昼も守り導いてくださいと申し上げます。
注記
学びの「成就」は原文の祈願内容を説明するもので、試験結果や宗教的効果を保証するものではありません。
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