東文忌寸部献横刀時呪

やまとのふみのいみきべたちをたてまつるときのじゅ

12

諸神への請願

謹みてつつしみて請ふこう

皇天上帝こうてんじょうてい三極大君さんごくだいくん日月星辰にちげつせいしん八方諸神はっぽうしょじん司命司籍しめいしじゃく

ひだり東王父とうおうふみぎ西王母せいおうぼ五方五帝ごほうごてい四時四気しじしき

捧ぐるにささぐるに禄人ろくじん以ちてしもちてし禍災わざはひ除かむのぞかむことを請ふこう

捧ぐるにささぐるに金刀こんとう以ちてしもちてし帝祚たいそ延べむのべむことを請ふこう

呪してじゅして曰はくいはく

ひがし扶桑ふそういた西にし虞淵ぐえんいた

みなみ炎光えんこういたきた弱水じゃくすいいた

千城せんじょう百国ひゃっこく精治せいじ万歳ばんざい

万歳万歳ばんざいばんざい

現代語訳諸神への請願

意訳を含みます

天上てんじょうかみ三極さんごく大君たいくん日月星辰じつげつせいしん八方はっぽう神々かみがみ寿命じゅみょう名籍めいせきをつかさどる神々かみがみ東王父とうおうふ西王母せいおうぼ五方ごほうみかど四季しき謹んでつつしんで願いねがいます。人形代ひとかたしろ金刀こんとう捧げささげ災いわざわい除きのぞき皇位こうい末永くすえながく続くつづくことを願いねがいます。

注記

表示本文の「禄人」「金刀」は公開訓読に従います。國學院大學の条文解説では「銀人」「金人」とされ、伝本・字形・祭具の解釈に異同があるため、現代語訳では機能を示す「人形代」としてまとめています。

冒頭

諸神への請願1 / 2

東文忌寸部献横刀時呪

前回の続きがあります

前回読んでいたところから再開しますか?

東文忌寸部献横刀時呪

東文忌寸部献横刀時呪について

概要

東文・西文の忌寸部が大祓で横刀を奉る際、諸神へ請い願い、四方の果てと長久の守りを漢語系の表現で唱えた呪です。

構成
2
本文量
140
注記
3

この祝詞で願うこと

  • 大祓で横刀と人形代を奉ること
  • 四方の禍を退けること
  • 御代の長久を願うこと

神々・対象

天地の諸神
横刀奉献の場で四方の守りと長久を請い願う対象

由来と位置づけ

『延喜式』巻八に伝わる、通常の和文祝詞とは語調の異なる漢語系の呪です。扶桑・虞淵・炎光・弱水など中国古典の世界観に基づく四方の名称を用います。

本文の流れ

全2節で、「諸神への請願」から「四方と万歳の呪」までをたどります。

読む前に知っておきたいこと

  • 諸神への請願と、四方・万歳の呪という二節で構成されます。

  • 「禄人/銀人」「金刀/金人」など伝本や字形の異同があります。

  • 他の祝詞と異なる漢語的な語彙と世界観が大きな特徴です。

東文忌寸部献横刀時呪

目次

東文忌寸部献横刀時呪

表示設定

組方向
読みの補助
言語English
文字サイズ
100%
配色
読む速さ

東文忌寸部献横刀時呪

訳文・訂正を送る

より自然な現代語訳の提案や、本文・読みの誤りがあればお知らせください。内容を確認してから反映します。