釿始祭祝詞

ちょうなはじめさいのりと

14

祭場を清め工匠の神を招く

ところいづ磐境いはさか掃ひはらひ清めてきよめて神籬ひもろぎ指しさし立てたて招きまねき奉りまつり据ゑすゑ奉るまつる

手置帆負命たおきほおひのみこと彦狭知命ひこさしりのみこと大前おほまへに、かしこかしこみもまをさく

たび木工何某こだくみなにがしさと産土神うぶすなのかみ神殿かみどのつくつかまつらむに

これ容易ならざるたやすからざるわざなれば、大神等おほかみたち恩頼みたまのふゆ蒙りかがふり御保護みまもり乞ひこひ祈りのみ奉らむまつらむ

たてまつ幣帛みてぐら御酒みき御饌みけうみかはやま多明物ためつもの

たいらけくやすらけくこしして

朝夕あさゆふつとつかまつわざまもたまひて、をのあやまことなく

墨縄すみなはたがことなく、法式のりまにまはやけく事成ことなへしめたまへと

かしこかしこみもまを

現代語訳祭場を清め工匠の神を招く

意訳を含みます

この場所ばしょ神聖しんせい磐境いわさかとして祓いはらい清めきよめ神籬ひもろぎ立てたて手置帆負命たおきほおひのみこと彦狭知命ひこさしりのみことをお招きまねきし、その御前みまえ畏れおそれ敬っうやまっ申し上げますもうしあげます

注記

「厳の磐境」は祭のために清め区切った神聖な場としてまとめました。現在の起工式すべてに同じ祭場形式を求める説明ではありません。

冒頭

祭場を清め工匠の神を招く1 / 4

釿始祭祝詞

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釿始祭祝詞

釿始祭祝詞について

概要

神殿造営の仕事始めに工匠の神々を招き、材料と工程を奉告して、斧・釿・墨縄の正確さと工事の成就を願う明治期の祝詞です。

構成
4
本文量
212
注記
3

この祝詞で願うこと

  • 神殿造営の開始を奉告すること
  • 工匠と道具の安全・正確さを願うこと
  • 工事の滞りない成就を願うこと

神々・対象

工匠の祖神・造営を守る神々
神殿造営の開始を奉告し、工事の成就を願う対象

由来と位置づけ

1901年刊の祭式集に収められた釿始祭の作例です。清めた祭場へ工匠の神々を招き、木工の名と造営内容を告げて、最初の木仕事を始めます。

本文の流れ

全4節で、「祭場を清め工匠の神を招く」から「斧と墨縄の安全を願う」までをたどります。

読む前に知っておきたいこと

  • 祭場と神々、造営の奉告、供え、道具と工程の願いへ進みます。

  • 「木工何某」は奉仕する工匠名へ読み替える箇所です。

  • 歴史的な祈願であり、現代の法令・点検・保護具などの安全管理に代わるものではありません。

釿始祭祝詞

目次

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