鎮御魂斎戸祭祝詞

しづみたまのいはひどのまつりののりと

13

瑞の御殿と御衣

高天たかまの原はらに神留りかむづまり坐ます皇親神漏伎すめらがむつかむろぎ・神漏美かむろみの命みことを以ちてもちて

皇御孫之命すめみまのみことは豊葦原とよあしはらの水穂国みづほのくにを安国やすくにと定さだめ奉まつりて

下津磐根したついはねに宮柱太敷みやばしらふとしき立たて高天たかまの原はらに千木高知ちぎたかしりて

天あめの御蔭みかげ・日ひの御蔭みかげと称辞竟たたへごとをへ奉まつりて奉たてまつる御衣みそは上下備かみしもそなへ奉まつりて

宇豆うづの幣帛みてぐらは明妙あかるたへ・照妙てるたへ・和妙にぎたへ・荒妙あらたへ・五色物いついろのもの

御酒みきは甕みかの辺高知へたかしり甕みかの腹満はらみて並ならべて

山野やまぬの物ものは甘菜あまな・辛菜からな

青海原あをみはらの物ものは鰭広物はたのひろもの・鰭狭物はたのさもの・奥津海菜おきつもは・辺津海菜へつもはに至いたるまでに

雑物くさぐさのものを横山よこやまの如ごとく置おき高成たかなして

献たてまつる宇豆うづの幣帛みてぐらを安幣帛やすみてぐらの足幣帛たるみてぐらと平たいらけく聞きこし食めして

皇すめらが朝庭みかどを常磐ときはに堅磐かきはに斎いはひ奉まつり茂いかし御世みよに幸さきはへ奉まつり給たまひて

此この十二月しはすより始はじめ来きたる十二月しはすに至いたるまでに

平たいらけく御坐所みましどころに御坐おはしまさしめ給たまへと

今年十二月ことししはすの某それの日ひに斎いはひ鎮しづめ奉まつらくと申まをす

現代語訳瑞の御殿と御衣

意訳を含みます

皇祖こうその神々かみがみの御心みこころによって豊葦原の水穂国とよあしはらのみずほのくにを安らかやすらかな国くにと定めさだめ、堅固けんごな宮柱みやばしらと高いたかい千木ちぎを備えそなえた御殿ごてんを、天てんと日ひの御蔭みかげとして称えたたえます。そして上下かみしもの御衣みそを整えてととのえて奉りたてまつります。

冒頭

瑞の御殿と御衣1 / 3

鎮御魂斎戸祭祝詞

前回の続きがあります

前回読んでいたところから再開しますか?

鎮御魂斎戸祭祝詞

鎮御魂斎戸祭祝詞について

概要

御衣と幣帛、山海の供物を奉り、御魂とその御座所が一年を通じて穏やかに鎮まるよう願う古代の祝詞です。

構成
3節
本文量
299字
注記
2件

この祝詞で願うこと

  • 御魂と御座所の鎮まりを願うこと
  • 御衣・幣帛・山海の供物を奉ること
  • 一年を通じた平安を願うこと

神々・対象

御魂
御衣と供物を奉り、一年の穏やかな鎮まりを願う対象

由来と位置づけ

『延喜式』巻八に伝わる鎮御魂斎戸祭の祝詞です。鎮魂祭で用いた御衣などを御魂に関わるものとして御座所へ鎮める祭祀の文脈を持ちます。

本文の流れ

全3節で、「瑞の御殿と御衣」から「一年の鎮まり」までをたどります。

読む前に知っておきたいこと

  • 瑞の御殿と御衣、幣帛と供物、一年の鎮まりという三節で構成されます。

  • 御殿・御衣・供物を重ねて、神の鎮まりを具体的に言祝ぐ構成です。

鎮御魂斎戸祭祝詞

目次

鎮御魂斎戸祭祝詞

表示設定

組方向
読みの補助
言語English
文字サイズ
100%
配色
読む速さ

鎮御魂斎戸祭祝詞

訳文・訂正を送る

より自然な現代語訳の提案や、本文・読みの誤りがあればお知らせください。内容を確認してから反映します。