人家上棟祭祝詞

じんかじょうとうさいのりと

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家屋と工匠の神々

掛巻かけまくも畏かしこき屋船豊受日女命やふねとようけひめのみこと・手置帆負命たおきほおひのみこと・彦狭知命ひこさしりのみことの大前おほまへに、畏かしこみ畏かしこみも白まをさく

大工だいく何某なにがし、大神等おほかみたちの厚きあつき恩頼みたまのふゆを蒙りかがふり、朝夕あさゆふに労しいたつき営みいとなみ、打つうつ墨縄すみなはの違ふたがふ事ことなく、斧をのの過つあやまつ事ことなく

造つくり建たて竟をへぬれば、今日けふの吉日よきひの生日いくひの足日たるひに、上棟むねあげの御祭みまつり仕つかへ奉まつると

御酒みき・御饌みけ・弓矢ゆみや・幣帛みてぐらを捧ささげ奉まつらくを、平たいらけく安やすらけく聞きこし食めして

鎮しづめ立たつる柱はしら、取とり挙あぐる棟むね・桁けた・梁はりの錯あやひ動うごき鳴なる事ことなく

打うち堅かためたる釘くぎ・楔くさびの緩ゆるびなく、千代常磐ちよときはに守まもり幸さきはへ給たまへと畏かしこみ畏かしこみも白まをす

現代語訳家屋と工匠の神々

意訳を含みます

家屋かおくを守るまもる屋船豊受日女命やふねとようけひめのみことと、工匠こうしょうの神かみである手置帆負命たおきほおひのみこと・彦狭知命ひこさしりのみことの御前みまえに申し上げますもうしあげます。大工だいくは神々かみがみの恵みめぐみを受けうけ、朝夕あさゆう励みはげみ、墨縄すみなわも手斧ちょうなも誤ることなくあやまることなく仕事しごとを進めすすめてきました。

注記

祭神の表記や組み合わせは資料・地域により異なります。「何某」は大工・施工者の名に応じる可変箇所です。

冒頭

家屋と工匠の神々1 / 3

人家上棟祭祝詞

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人家上棟祭祝詞

人家上棟祭祝詞について

概要

家の棟上げを工匠の神々へ奉告し、柱・梁・釘・楔の堅固さと、完成後の家の末長い安泰を願う明治期の祝詞です。

構成
3節
本文量
206字
注記
3件

この祝詞で願うこと

  • 棟上げまでの仕事を奉告すること
  • 建物の堅固と工事の安全を願うこと
  • 家と家族の長久を願うこと

神々・対象

工匠・家屋を守る神々
棟上げを奉告し、建物の堅固と家の安泰を願う対象

由来と位置づけ

1901年刊の祭式集に「人家上棟祭祝詞」として収められた作例です。工匠の神々を招き、棟上げを奉告して、構造部材と家の安泰を具体的に願います。

本文の流れ

全3節で、「家屋と工匠の神々」から「建物と家の安泰」までをたどります。

読む前に知っておきたいこと

  • 神々への呼びかけ、棟上げの奉告、建物と家の安泰へ進みます。

  • 「何某」は大工・施工者などに応じて読み替える箇所です。

  • 「竟へぬ」はこの作例では棟上げまでの仕事を成し遂げた意で読みます。

人家上棟祭祝詞

目次

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