大嘗祭祝詞

おほにへのまつりののりと

14

神主・祝部への宣告

集侍うごなはれる神主かむぬし祝部等はふりどももろもろ聞しきこし食せめせ宣るのる

高天原たかまのはら神留りかむづまり皇睦神漏伎命すめらがむつかむろぎのみこと神漏弥命かむろみのみこと以ちてもちて

天社あまつやしろ国社くにつやしろせる皇神等すめがみたちまへまをさく

今年ことし十一月しもつき中卯日なかのうのひ

天つあまつ御食みけ長御食ながみけ遠御食とほみけ皇御孫命すめみまのみこと大嘗おほにへ聞しきこし食さむめさむためゆゑ

皇神等すめがみたち相宇豆乃比あひうづなひ奉りてまつりて堅磐かきは常磐ときは斎ひいはひ奉りまつり

茂御世いかしみよさきはまつらむにりてし

千秋五百秋ちあきのいほあきたいらけくやすらけくきこして

豊明とよのあかり明り坐さむあかりまして

皇御孫命すめみまのみこと宇豆うづ幣帛みてぐら

明妙あかるたへ照妙てるたへ和妙にぎたへ荒妙あらたへそなまつりて

朝日あさひ豊栄登りとよさかのぼり称辞竟へたたへごとをへ奉らくまつらくもろもろ聞しきこし食せめせ宣るのる

辞別きてことわきて忌部いむべ弱肩よわかた太繦ふとだすき取りとり掛けてかけて

ちゆまはりつかまつれる幣帛みてぐら

神主かむぬし祝部等はふりども請けてうけて事落ちずことおちず捧げささげ持ちてもちて奉れまつれ宣るのる

現代語訳神主・祝部への宣告

参集さんしゅうした神主かんぬし祝部はふりべに、よく聞くきくよう命じますめいじます高天原たかまのはら鎮まるしずまる皇祖こうそ神々かみがみ御心みこころにより、天つ社あまつやしろ国つ社くにつやしろ鎮まるしずまる神々かみがみまえ申し上げますもうしあげます

冒頭

神主・祝部への宣告1 / 4

大嘗祭祝詞

前回の続きがあります

前回読んでいたところから再開しますか?

大嘗祭祝詞

大嘗祭祝詞について

概要

十一月の大嘗にあたり、神主・祝部へ宣告し、神々の守りと豊明の宴、幣帛の奉納を述べる古代の祝詞です。

構成
4
本文量
270
注記
2

この祝詞で願うこと

  • 大嘗の祭を神々へ奉告すること
  • 御代と祭の守りを願うこと
  • 幣帛を諸社へ奉ること

神々・対象

諸社の神々
十一月の大嘗と御代の守りを願い、幣帛を奉る対象

由来と位置づけ

『延喜式』巻八に「大嘗祭」として収められ、毎年の新嘗祭で宣読された詞です。後世の即位に伴う大嘗祭だけを指す名称として読むと、本文の祭祀上の位置づけを取り違えます。

本文の流れ

全4節で、「神主・祝部への宣告」から「幣帛奉納の結び」までをたどります。

読む前に知っておきたいこと

  • 参集者への宣告、十一月の大嘗、豊明、幣帛奉納という順で進みます。

  • 「相宇豆乃比」は訓と語義に複数の説があります。

大嘗祭祝詞

目次

大嘗祭祝詞

表示設定

組方向
読みの補助
言語English
文字サイズ
100%
配色
読む速さ

大嘗祭祝詞

訳文・訂正を送る

より自然な現代語訳の提案や、本文・読みの誤りがあればお知らせください。内容を確認してから反映します。