大宮能売神を敬う
言別けて、天宇受売命、亦の名は大宮能売神、亦の名は宮比神、亦の名は矢出帯神の御前を慎み敬ひ
人々との和合と家業を願う
其我常に仕へ奉る神等の御心、君親者等、己が向くあらしめ
朋友親族他の諸人の心に違はしめず、手蹤足蹤為さしめず
家内の平も睦び集へ、吾が為す業を弥進みに進め給ひて
家の安穏と守護を願う
恵良恵良に笑ひ和はふ家と在らしめ
夜守日守に宮比の御霊を幸へ給ひて
鹿自物膝折伏せ、鵜自物項根突き抜きて、畏み畏みも拝み奉る
現代語訳大宮能売神を敬う
意訳を含みます
ことに、天宇受売命、またの名を大宮能売神・宮比神・矢出帯神という神の御前を、慎んで敬います。
注記
複数の神名を同一神の別名とする構成は、この平田系本文の説明に従ったものです。唯一の神名理解とは扱いません。
意訳を含みます
私が日々お仕えする神々、主君や親たちの心が私に向き、友人・親族をはじめ他の人々とも心を違えず、手足の働きにも乱れがなく、家の内が穏やかに睦み集い、私の仕事がますます進むようお導きください。
注記
「君親者等、己が向く」「手蹤足蹤」は語法と意味に検討の余地が大きい箇所です。訳は前後の和合・家業祈願の文脈を越えない範囲に留めました。
意訳を含みます
皆がにこやかに笑い、和やかな家となるようにし、夜も昼も宮比神の御霊によってお守りください。深く身を屈め、畏れ敬って拝み申し上げます。
注記
「恵良恵良」はにこやかな様子を示す語として訳しました。結びの比喩は、深く身を屈める拝礼としてまとめています。
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