拝屋船神詞

やふねのかみをおがむことば

13

屋船命と住まい

言別けてことわけて、宅神いへのかみ屋船命やふねのみことの御前みまへを慎みつつしみ敬ひうやまひ

此この家居いへゐを伊豆いづの真屋まやと幸へさきはへ給ひたまひ

突きつき立つるたつる堅かための柱はしらを斎柱いみばしらと幸へさきはへ坐してまして、心静こころしづかに久しくひさしく

天あめの血垂飛鳥ちたりとぶとりの禍わざはひ無くなく、桁けた梁うつばり戸牖とまどの錯ひまがひ動きうごき鳴るなる事こと無くなく

夜目よめの伊須々伎いすすき、伊豆都志伎いづつしき事こと無くなく

守りまもり給ひたまひ幸へさきはへ給へたまへと、畏みかしこみ畏みかしこみも拝みをがみ奉るたてまつる

現代語訳屋船命と住まい

意訳を含みます

ことに、住まいすまいの神かみである屋船命やふねのみことの御前みまえを慎んでつつしんで敬いうやまい、この住まいすまいを威厳いげんある真の家まことのいえとして幸わせてさきわわせてください。

注記

「伊豆の真屋」は神聖で威厳ある家という文脈で限定的に訳しています。語を現代の住宅評価へ置き換えるものではありません。

冒頭

屋船命と住まい1 / 3

拝屋船神詞

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拝屋船神詞

拝屋船神詞について

概要

住まいを守る屋船命を拝し、柱と家屋が安らかに保たれ、昼夜を通して家内に不穏のないよう願う、平田篤胤系の近代朝拝詞です。

構成
3節
本文量
117字
注記
3件

この祝詞で願うこと

  • 屋船命を拝すること
  • 柱と家屋の安穏を願うこと
  • 昼夜の家内守護を願うこと

神々・対象

屋船命
柱・家屋と家内の安穏を守る神

由来と位置づけ

1881年以前の近代刊本に伝わる平田篤胤系の朝拝詞です。『延喜式』大殿祭と共通する屋船神や難語を含みつつ、個人が住まいの守護を願う短い詞へ構成されています。

本文の流れ

全3節で、「屋船命と住まい」から「守護を願う」までをたどります。

読む前に知っておきたいこと

  • 屋船命と住まい、柱と家の安穏、守護の願いへ進みます。

  • 「伊豆の真屋」は神聖で威厳ある家という文脈で読みます。

  • 大殿祭系の難語は、家屋と夜間の安穏という範囲を越えて逐語訳を断定しません。

拝屋船神詞

目次

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