酒神祭祝詞

しゅしんさいのりと

14

斎場へ神々を迎える

小床平をどこひらいづ真屋まや斎ひいはひ定めてさだめて請ひこひ奉りまつり坐せませ奉るまつる

掛巻かけまく畏きかしこき大穴牟遅命おほなむぢのみこと少彦那命すくなひこなのみこと始めはじめ奉りまつり御酒みき功在るいさをある皇神等すめかみたち大前おほまへ告げつげ奉らくまつらく

遠つとほつ神代かみよ皇神等すめかみたち御酒みき醸みかみ成すなす神事かむわざ始めはじめ給ひたまひ教へをしへ給ひしたまひしまにま

わざつたへて、年毎としごとつくかませる御酒みき

美酒うまざけ甘酒あまざけとの足幣帛たるみてぐらこしして

いま往前ゆくさき酒造児等さかごらあしたゆふべはげいそしみ、御酒みき

ことなぐしぐしと成しなし幸へさきはへ坐してまして弥遠いやとほ弥長いやなが造らしめつくらしめ仕へつかへ奉らしめまつらしめ給へたまへ

畏みかしこみ畏みかしこみ称辞たたへごと竟へをへ奉らくまつらく白すまをす

現代語訳斎場へ神々を迎える

意訳を含みます

この祭場さいじょう厳かおごそか斎いいわい定めさだめ神々かみがみお迎えおむかえします。大穴牟遅命おほなむぢのみこと少彦那命すくなひこなのみことをはじめ、さけ造りつくりこうのある神々かみがみ御前みまえに、畏れおそれ敬っうやまっ申し上げますもうしあげます

注記

「小床平」は刊本の表記と読みを残しました。祭場の一部を指す語とみて限定的に訳していますが、逐語的な解釈には検討の余地があります。

冒頭

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