少毘古名神祝詞

すくなひこなのかみのりと

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少毘古名神へ申し上げる

掛けまくかけまく畏きかしこき少毘古名神すくなひこなのかみ宇豆うづ広前ひろまへに、恐みかしこみ恐みかしこみ白さくまをさく

高天原たかまのはら神留りかむづまり坐すます高皇産霊神たかみむすびのかみ御子みこに、産巣国造大己貴神むすびくにつくりおほなむちのかみちから合せあはせ御心みこころ一つひとつにして

天下あめのした蒼生人あをひとくさやまひ療治れうぢ給ふたまふに、医薬くすりみち始めはじめ給ひたまひ

及びおよび鳥獣昆虫とりけだものはふむしわざはひ祓ふはらふ禁厭まじなひわざ伝へつたへ給ひたまひ外国々とつくにぐにこと掌りつかさどり給ふたまふ

御功績みいさを広くひろく厚きあつき平らみたひらみ敬ひうやまひ宇豆うづ広前ひろまへ神酒みき御饌みけ御幣みてぐら捧げささげ乞ひこひ祈りのみ白すまをすことを、平らけくたひらけく安らけくやすらけく聞こしきこし食してめして

作るつくる田物等たなつものなど悪風あらきかぜ荒水あらきみづ相はせあはせ給はずたまはず八束穂やつかほ茂穂しげきほ成りなり幸ひさきはひ給へたまへ

家内いへのうち諸人もろひと親族うからやから種々くさぐさ災難わざはひ無くなく諸々もろもろやまひ攘ひはらひ退けしりぞけ平らにたひらに治しをさめ給ひたまひ

子孫うみのこ八十続やそつづき栄えさかえしめ給へたまへ

鹿自物かじものひざ折りをり伏せふせ鵜自物うじもの頸根うなね突きつき抜きてぬきて畏みかしこみ畏みかしこみ白すまをす

現代語訳少毘古名神へ申し上げる

意訳を含みます

御名みなくちにするのも畏れ多いおそれおおい少毘古名神すくなひこなのかみ尊いとうとい御前みまえに、慎んでつつしんで申し上げますもうしあげます

注記

「宇豆の広前」は神威ある広い御前を表す定型句として訳しました。

冒頭

少毘古名神へ申し上げる1 / 4

少毘古名神祝詞

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少毘古名神祝詞

少毘古名神祝詞について

概要

少毘古名神の国づくりと医薬・まじないの神徳を称え、作物の実り、家内の平安、健康と子孫の安寧を願う明治期の祝詞です。

構成
4
本文量
290
注記
3

この祝詞で願うこと

  • 少毘古名神の神徳を称えること
  • 作物の豊かな実りを願うこと
  • 家内・健康・子孫の安寧を願うこと

神々・対象

少毘古名神
国づくり、医薬、作物、家内の守護を願う神

由来と位置づけ

大国主神とともに行う国づくりや医薬の伝承を踏まえ、1891年刊本に収められた近代の詞章です。古事記本文だけでなく、後世に広がった少彦名神信仰の神徳を反映します。

本文の流れ

全4節で、「少毘古名神へ申し上げる」から「家内と子孫の安寧を願う」までをたどります。

読む前に知っておきたいこと

  • 神への呼びかけ、国づくりと医薬、作物、家内と子孫へ進みます。

  • 医薬・禁厭の神徳は後世の伝承を含み、古事記本文だけの説明ではありません。

  • 健康祈願は診療や治療など現代医療に代わるものではありません。

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