大山祇大神へ告げる
掛巻も畏き大山祇大神の大前に、畏み畏みも告げ奉らく
山の木々への感謝
汝命の領り坐す此の山の大峡・小峡に生ひ立てる大木・小木は
弥生ひに生ひ繁り、弥栄えに立ち栄えしめ給ひし事を尊み謝びつつ
伐採と搬出の奉告
今日はしも其の大木・小木を申し乞ひて、伐り取り運び出さむと為る事を
御心も親しく知ろし食して
咎めなく守る祈り
咎め給ふ事なく、祟り給ふ事なく、守り恵み幸へ給へと
礼代の幣帛を捧げて、畏み畏みも白す
現代語訳大山祇大神へ告げる
大山祇大神の御前に、畏れ敬って申し上げます。
意訳を含みます
大山祇大神が治めるこの山の大小の谷に育つ木々を、いよいよ豊かに生い茂らせてくださったことを尊び、感謝します。
注記
「大峡・小峡」は山の大小の谷あいとしてまとめ、「謝び」は感謝し敬う意に取りました。
意訳を含みます
今日、その大小の木を乞い受け、伐って山から運び出そうとする事情を、どうか親しくお知りください。
注記
刊本の「御心も多親に」に相当する箇所は、総ルビと文脈に従い「御心も親しく」と整理しました。
意訳を含みます
お咎めや祟りがなく、お守りくださり、恵みと幸いをお与えくださるよう、感謝の幣帛を捧げ、畏れ敬って申し上げます。
注記
このページは一つの明治期作例を示すもので、地域ごとの山の神信仰や伐採儀礼を一律に説明するものではありません。
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